【援農】ハウスのトマトと畑のウコン

寒々しい早野の白稲火


皆様こんにちは

12月も半ばです。

関東は霧雨、北国では雪が降る日。いよいよ冬本番の窓の外。

だけど週末は温かくなるらしい・・・うーん、素直じゃない天気だね、キミは!


と、はっきりしなさい!なんて事を言いたくなる日々が続いております。

寒い日は霜が降りるし、霧雨が雪に変わるのでは?と思う日もあるのですが、全体的にはやはり温かい。関東でホワイトクリスマスなんてもう夢のまた夢かな。


前置きが長くなりましたが、今日は竹林間伐の援農が延期になり、時間ができたのでかわりにレポートを書くことに決めました。


最初の舞台は川崎市麻生区黒川のガラスハウス。

いつも私たちが収穫物を分配する西谷圃場のすぐ目の前にある建物群です。


沢山のガラスハウスが並んでいます。

この中はどうなっているのかというと・・・


こんな感じ。

なんだか未来っぽいですね。

もちろん、あったかいですよ~


この日の援農はハウストマトの植え付けでした。

トマトは根が切れやすいので、植え付けの難易度は高め。

慎重にやさしく扱わないといけないので、ガサツな私は終始緊張しっぱなし。


ざくっと穴を掘って・・・


苗をポットから取り出します。


ちょっと写真がわかりにくいのですが、トマトの茎とポットに刺さってる棒を一緒に摘まみ、ポットの下をペコっとやると簡単に取り出せます。


取り出した苗の土の部分にはできるだけ触らないように、土が崩れると一緒に根が切れてしまいます。


ざくっと掘った穴に入れる。


この時、花が手前を向くようにします。

花の所に実が付くので、収穫しやすいよう花は手前に。


苗を入れた穴の左右両側、4cm位離れた所の土に手を差し込み、苗の底まで優しく土を寄せて固定します。こうすることで苗の土に直接触れる事無く深くから土寄せできます。


表面に被せる土は薄っすら、一番下の葉辺りまで。


接木している苗の場合、絶対に継目部分に土を被せてはいけません。

継目に土が被さると、台木の芽が伸びてきてしまいます。すると台木の方が強いのでそちらに栄養を取られてしまい、メインのトマトが育たなくなります。


最後にポットの棒をしっかり押し込み茎を固定したらおしまい。


簡単そうで大変なのは、この慎重な作業を正確に素早く何十回もやらないといけないから。

最初は冷や汗ですが、あったかいハウスの中で必死に作業しているとすぐ汗だくになります。


全部植え終わったら、ビニール内の真ん中のパイプから一斉に散水。

終わった~っと思う瞬間。


ちなみに、畝と畝の間には透明ビニールの長ーい風船というかパイプトンネルのようなものがあり、寒い日はそのビニールが温風で膨らんでハウス全体を温めます。


もちろん光熱費はお高く、ハウスも一棟建てるのに1000万円以上かかるそうで・・・。

当たり前ですけど趣味や遊びじゃないトマト植え付けなので、緊張感すごいです。


でも、ハウスの外は和みスポット


紅葉もきれい。

ハウスから出た後の冷たい空気がとてもおいしい。


そうやって油断しているとデンジャーゾーン

坂道にすんごい量のドングリ。

子供は大喜びですが、大人は転べます。



さて今度は青空の下、ウコンの収穫。


これがウコンなのですが、枯れていると何が何だかですね。


ずらっと並んだウコン

ウコンは里芋のように根っこにできます。


なので、里芋と同じく茎を切り、スコップで根本をざくっと掘り返す。


これまた土がついていてさっぱりわからない写真ですが、掘り返すとこんな感じ。


ウコンの茎は横一列に並びがちで、さらに根の食べるところも横に向かって広がりがちです。

なので、茎の列と並行にスコップを入れてぐいっとやるのがコツ。そうすると根を傷つけにくい。


すこし土を落とすと・・・里芋というかショウガというか、なんとも不思議な形の根。


農家さんに「どうやって食べるんですか?」と聞くと、「俺は食べた事無い」「食べ方も知らない」「試しに育ててみたらよくできたんだ」と。う~ん身も蓋もない。


何はともあれ、軽トラに満載。

他で見た事ありませんが、これはたぶん豊作です。


ついでにサトウキビも収穫しました。


黒川にサトウキビ。しかもデカい。ちゃんと育っています。

これも温暖化の影響なのでしょうか?


重い、硬い、長い。

サトウキビってもっとしなるイメージがありましたが、これは完全に竹ですね。

しかも竹と違い中までぎっしり繊維が詰まっているので頑丈で重い。


そういえば昔アジアのどこかの国でサトウキビジュースを飲んだ事があります。

味は・・・それなりに美味しく意外とすっきり味の砂糖水。

たしかサトウキビの束を手回しの機械に入れて、バキバキバキっと絞り出していたような。


作業後、サトウキビを齧りながら眺める西日の森。


葉が落ちた木も増えてきたし・・・


温かくても、寒くても、さすがにもう冬ですね・・・。


最後に、前回の記事でコキアなどといってしまったこちらのポヤポヤ。

実はこれ、アスパラガスのようです。


お店で売ってるアレしか知らない私は、まさかアスパラガスがこんな姿になるなんて想像もしていませんでした。間違ったことを書いてごめんなさい。


ではでは、またね!


「みのり」川崎市の援農レポート

み の り 川崎市北部地域の 援農ボランティアレポート

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