里山に冬が来る

皆様こんにちは

川崎市北部黒川地区も12月に入りめっきり寒くなり、日も短くなり、本格的な冬到来です。


と言いたいところですが、直後にまた関東地方は季節外れの温かさで20℃近くにまで気温が上がったりする訳でして、季節を話題にするのが難しい今日この頃。

もう今年はそういうものとして、ブログでもテーマの季節をはっきりさせず、秋になったり冬になったりする様子をそのままお届けするしかないようです。


ということで今回は、秋冬変動激しい里山の風景を色々お伝えいたします。

最初は・・・


夏に青々としていた山の上の里芋畑


里芋のお水で墨汁を作るとお習字が上手くなるというお話、どこかで聞いたことがあります。


葉が枯れて収穫の季節になり、里芋掘りの援農です。


里芋は夏の間に種芋(親芋)が大きく育ち、子芋ができるのは秋になってからだそうです。

その子芋が食べごろになってから収穫するので、里芋の収穫は秋野菜の中でも一番最後。

里芋の収穫が終わると農家さんも本格的な冬支度に入ります。


軽トラから溢れそうな程の収穫でした。


夏の暑さと水不足で里芋はどこも不作だったのですが、こちらの農家さんは夏の間に水を沢山やっていたので、ほぼ例年通りの収穫になったようです。


もう一つ、この里芋畑だけマルチを張っていなかったのが良かったのかもしれません。

やはりあの夏の暑さの下だと黒いマルチは超高温になりますし、貴重な雨もマルチが弾いてしまってなかなか土に水が入らない。

天候によってはマルチを張らないというのも一つの手なのかも知れませんね。


ちなみにこちらの里芋畑は海道谷戸の一番奥、「よこやまの道」近くの山の上にあるためとても静か。それこそ1日に2,3人しか通らない気がします。私もこんなところに畑が欲しい。


そんな12月の始め。黒川に初霜がおりました。

こういう日はさすがに寒い。

土から足先に冷気が伝わってきます。


霜に磨かれたような紅葉がきれいなのは・・・


川崎の神社で一番高い所にある「高石神社」です。


冬曇りに立つ銀杏も見事。


一方私たちが管理している圃場では、秋冬野菜の収穫が続いています。


こちらは大きな大根


防虫ネットもかけず、世話といえば間引きと除草くらいという放置栽培でしたが、なんだかんだとこれなら大満足という出来になりました。


春に向けて「のらぼう菜」を植え付けます。


「のらぼう菜」は菜の花に似たアブラナ科の野菜で、川崎市の伝統野菜の一つ。

およそ800年前に川崎市多摩区に伝えられたと言われています。

やわらかい茎を茹でたりしてもおいしいですが、菜の花畑としても見事です。


そして残っていた聖護院カブの収穫。

カブはもうこれ以上大きくなると割れてしまいそうなくらいに育ちました。


相変わらずデカい、重い。


数もたくさん。みんなで分けます。


カブと大根を収穫した後はすぐにまた恒例の荒起こし。

この畑は一度土を柔らかくしてから、春まで休ませる事にします。


秋か冬かと言われると、この日は秋かな?

ちょっと温かい。


一方で冬な日。

この世の終わりのような曇天の寒々しい明治大学黒川農場。


でも明治大学さんの援農はいつもハウス内のサラダホウレン草の収穫と調整なので、外がどれだけ寒くても作業中は温かい。いや暑い。


同じく明治大学黒川農場。

冬空に微かに揺れる枯れススキ。


曇天の翌日。

援農後の夕暮れ時、黒川谷戸の色づき始めたコキア畑。


冬の空がとてもきれいな日。


先ほどの高石神社からの夕日で、今日はおしまい。

少しだけ富士山が見えます。


ではでは、またね!

「みのり」川崎市の援農レポート

み の り 川崎市北部地域の 援農ボランティアレポート

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