【散策】稲城市 篭谷戸の森

皆様こんにちは。

12月の穏やかなある日、よみうりランドの裏にある「篭谷戸の森」と呼ばれている森に行ってきました。


この森は私にとって因縁深い森で、最初にこの森を見つけたのは小学生の頃。

それから30年ずっと私の散歩道であり、隠れ家であり、秘密の場所であり、精神安定剤になっていた森でした。

どこまでも深く、誰にも会わずに済む森で、当時学校嫌いだった私は小中高と学校をさぼってはこの森を歩き、誰もいないところで本を読み、ひっそりとお弁当を食べていたのです。


大学に入り、社会人になってからも一人になりたい欲求は変わらず、事あるごとにこの森を訪れていたのですが・・・・


近年、森だった場所が大規模に開発されてしまいました。

開発中の土地の先に森の残骸が見えますが、撮影場所も家が建っている場所も以前は森でした。


私にとっては見るも恐ろしい光景。

この道も向こうの禿丘もそのさらにずっと先もかつては森だった場所です。


何もかも壊されていく。

見なければ記憶の森は昔のまま。でも見てしまったら記憶が上書きされてしまうようで・・・。


開発が始まってからは記憶が消えるのが怖くて、ずっとこの場所には近づけなかったのですが、偶然友人から「稲城市の森でイベントがあるから一緒に行こう」と誘われ、稲城の森ってまさかあの森の事・・・なんてことはさすがにないか、と思いながら行ったらあの森でした。


森の残骸を歩く。

森の大きさは以前の3分の1です。


それでも気持ちよく、懐かしく・・・


空を見上げるとあの頃のまま。


全ての小道を知り尽くし、木々の一本一本まで覚えていた森。

小さくなったけれど森はまだ頑張っています。


森で開かれていたイベント。

有志の皆様がこの森を部分的に購入し、保存に尽力して下さっているとの事。

本当に頭が下がります。


美味しいカレーが300円。


斧で薪割り体験。


おたまちゃんものんびり。


なんて美しい所なのでしょう。



あの頃のままの小道。


でも、

昔、あれだけ歩いてもまず滅多に人に会わなかった森に、今は人が沢山集まっています。

人間は貴重な物が好きだから、森が小さくなって欠片になって貴重になると人が集まるのかもしれませんね。


イベント会場を離れて。

私は誰もいない森の方が好きなようです。


木々が生い茂る。

あの先にならまだ隠れられる場所があるかな?


見上げると青空と紅葉。


素敵な小道。


昔は無かった小屋があったり。



多摩川の向こう、調布の町が良く見える。


日も暮れてきたし・・・


そろそろ帰りましょう。


という事で、今回はここまで。

メリークリスマス?ん?もう26日かな。


ではでは、またね!



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