春の援農風景

柿畑の若葉(川崎市黒川東営農団地)


皆様こんにちは。

気温こそ少々高すぎるものの天気は落ち着き、うららかな春の日が続いている川崎北部地域。去年の秋から冬にかけて植えられた野菜の名残りが菜の花になり、それももう種を付けて終わりを迎える頃、畑は一斉に古い作物を片付け新しい夏に向けた準備を始めます。


おいしい生垣


黒川のハウスではトマトが収穫の時期を迎えました。


このトマトは私たちが昨年冬の援農で植えたもの。植え付けの時はちゃんと育ってくれるかどうか心配でしたが、しっかりと育ち実も沢山ついてくれて一安心。


トマトの下葉取りと芽掻き


風通しを良くし、病気が蔓延するのを防ぐため、株の一番下についている実より下に生えている葉は全部取ってしまいます。


一番下のトマトよりも上側の葉が垂れ下がって地面につきそうな時は、葉の先端を少しカットして、地面のばい菌が付くのを防ぎます。トマトは実の上側の葉から養分をもらって育つため、上側の葉を大きく取ってしまうと、下の実の成長が遅くなってしまうので要注意。


ビーズ玉みたい


真っ赤なトマトが美味しそう。

こちらのトマトは主にヤオコーさんに出荷されるそうです。ヤオコーさんは稲城や若葉台だけでなく新百合ヶ丘にも出店されるとの噂。トマト祭りなどもあるそうで、トマト農家さんはいつも大忙し。


桜咲く圃場


ところ変わってこちらは秋にサツマイモ掘りで賑わっていた畑。春になり、また今年のサツマイモを植える準備が始まりました。


ぬくぬくと育つサツマの蔓


畑の脇にある育苗床では、種芋からサツマイモの芽が出始めています。この芽が伸びて蔓になり、少しわしゃわしゃしだしたらその先端を切って畑に植え付けます。植え付けは平年ならば5~6月に行われるので、その前に畑の準備。


まずはロープに沿って肥料撒き


一人でロープを張って、そのロープを等間隔にずらしていくやり方を教わりました。


理屈は簡単


張ったロープを土に埋めて仮止めし、棒は次の列の場所までずらして立てる。ロープに沿って肥料を撒きながら反対側まで行ったら、ロープを引っ張って仮止めを外すと、次の列の棒との間にロープが張られる。そしたらまたロープを仮止めして棒を次の列に立てて・・・と、言葉で書くと大変。


春の陽気が眠気を誘う


広い畑なので一日では終わりません。何日かかけてゆっくりと畝を作ります


土の上の桜の花びらがきれいだったり


トラクターがごうごうと


と、思ったらこちらの農家のおじいちゃん、トラクターに乗ったまま居眠りしてました。春の陽気おそるべし。


(あとで他の農家さんに聞いたのですが、わりとあるあるだそうです。ゆっくりトラクターを走らせているときの振動が電車のガタンゴトンに似ているそうで・・・)


見上げると若葉の雑木林


静かで、広くて、温かくて、何も嫌な事がない場所


地面にも春の若草が沢山


菜の花と大根の花


ちらっとネギも。

大根の花はやっぱり美味しい。


茎ブロッコリーの菜花


こちらはスティックセニョール(たぶん)


そして川崎つや菜


川崎つや菜はのらぼうと同じく川崎の地元野菜。おひたしにするととても美味しい。


つや菜は、この前行ったフルーツパークで厳重に管理栽培されているらしく、畑から種の持ち出しは禁止されています。たくさん飛んでいる蝶やミツバチが他のアブラナ科の野菜と交配させてしまうので、畑でとれた種を育てると、元のつや菜の特徴が薄れた別の野菜になってしまいます。それを避けるため、フルーツパークでネットを掛けて保護しながら育てているそうです。


何はともあれ、本当にきれいな菜の花たち。


だけど、残念な事に時期はもうおしまい。



次の野菜のために撤去


悲しい


これがまあ大変な作業でして、引っこ抜くだけでも厳しいですが、運ぶのもまた大変。


花屋の出荷みたい


スティックセニョールに茎ブロにつや菜


「もう最後だから、いくらでも持って行っていいよ」と言われ、当然たっくさんもらって帰り・・・


あとかたもない


何はともあれ、きっちりお仕事終了。

こっちもプロ(?)の援農ボランティアですから、撤去しろと言われたらぺんぺん草も残しません。きれーにして帰ります。



と、いう事で春の援農風景でした。


ブログを読んでいただきどうもありがとうございます。


最後に


梨の花も満開


ではでは、またね!



「みのり」川崎市の援農レポート

み の り 川崎市北部地域の 援農ボランティアレポート

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