大寒波と禅寺丸柿

ななつぼし天の昴に地の水仙


皆様こんにちは。

北陸に大雪をもたらした大寒波が関東の黒川にも吹き込み、朝晩は身も凍る寒さ。さっすがに畑に行くのがつらい。起きるのもつらい。

とはいえ雪雲が北の山を越える事は無く、関東は例年通りの冬晴れ。風こそ冷たいけれど日差しがあるのがまだ救い。こんなんで寒い寒い言っていたら北国の人に笑われてしまいます。


そんな感じで気合を入れての圃場整備開始!


畑に着くや否やの収穫作業。


寒いからじっとしていられません。メンバーもまだ揃わずミーティングもまだだけど、身体動かしていないと凍るので、すぐに作業を始めます。


日差しはあったかそうですが、地面はガチガチ。


白菜の水気でしめった軍手が冷たい。指先の感覚が無くなって凍傷になるんじゃないかと心配になるくらい。


しかし、白菜はほとんどが水分なのに生きているというだけでギリギリ凍っていません。これが生命力でしょうか?体温も無いのに不思議(とはいえ、もっと寒いとさすがに凍ってしまうので、普通は白菜の葉を紐で縛って寒さ対策を行います)


マルチを剥がした後の薄氷

冷っこい


雲一つない空。


あの空の遥か向こうでは大雪。何もない空が冬の全て。


ミーティングを終え、それぞれの作業に移ります。


今日のメニューは、

ネギと白菜の収穫と調製。春菊の間引きをしてサニーレタスにカバーをかける。それにジャガイモ用の堆肥撒きと荒起こし。


結構やる事が多い。


ネギの収穫。


ネギの波。


毎週70本以上収穫していますが、採っても採ってもまだまだあります。


堆肥置き場のシートをめくると、やはりここにも霜がおりていました。


白菜大根カブの跡地にこの堆肥を沢山撒いて荒起こしを行い、二月に植えるジャガイモのための土づくりをします。


これが一番大変な作業なのですが・・・


結果。


見てください、すっごいフカフカじゃありませんか。

これで完璧・・・ではありません。


実は上の写真の色がすこし薄い所は堆肥がまだ混ざっていない所。つまり、鍬やスコップでの荒起こしをまだやっていない所。がんばって全面荒起こししようとしたけれど、メンバー全員途中で力尽きました。

手にマメができるわ、腕も腰も痛いわでギブアップ。


残念ながら、この範囲を一度にやるのは無理~!


だってこんなに寒いんだよ~


ムリに決まってるじゃーん。

かえろかえろ。


ということで、黒川の谷戸にやってきました。


広葉樹の葉が全部落ちています。やっぱり冬景色は秋のものとは違いますね。木も違うけれど空の色も違う。


田んぼも凍ってる。


これが大寒波。

年末から霜は降りていたけれど、ここまで凍るのはこの冬初めて。

もうお昼なのに氷が解けない。寒いわけだ。



というわけで、今回の圃場レポートはここまでです。

なのですが、また少しおまけ。


この前の「武州稲毛七福神巡り」のついでに、川崎市麻生区の王禅寺に寄ってきました。

いつも援農でお世話になっている「吉垣花園」様のすぐ近くです。


木立の先に見えるのが・・・


古いお寺「王禅寺」


お寺さんもいいですが、ここに来たのにはもう一つ理由が・・・


それがこの木。


これまた古い柿の木。

この木、何の木かと言いますと


「禅寺丸柿」の原木です。


禅寺丸柿は甘くて小さく種の多い丸い柿で、江戸時代には柿の王様と呼ばれていたそうです。

この原木を親に神奈川県では広く栽培され、明治期には柿の半分が禅寺丸柿になっていた程。近くにある「柿生」という地名の由来にもなっています。昭和初期、小田急線の柿生駅からはたくさんの禅寺丸柿が出荷されたそうです。


禅寺丸の像


って、これは一体?

禅寺丸というのは人名鬼名ではなく、王禅寺の丸い柿だから禅寺丸柿なのですが・・・「禅寺丸」で切るとなんだか名前っぽいですね。


禅寺丸柿は、建保2年(1214年)に王禅寺の山中で発見されたとされています。

その150年後、等海上人という方が焼け落ちた王禅寺を再建するため、山中で材木集めをしていたそうなのですが、その際に柿の木を再発見し、食べてみるとすごく甘くておいしかったので、村人に栽培を勧めたのが始まりだそうです。


先ほどの原木は正確には原木のひこばえでして、そのひこばえ部分の樹齢が約450年。孫生えとはいえずいぶんなお年寄り。


そろそろに化けて動くか禅寺丸?


立派な宮彫り。


柿だけじゃなくお寺も見どころ満載です。


朱色ではないぞ柿色だぞ


竹に・・・桜の木でしょうか?


これ、桜の咲く時期に来たらきっとすごいだろうな~


お隣にある「王禅寺公園」


とても広い公園で水遊びができる長い水路があります。

なので、おすすめは夏。

こども大喜び。

私も甥っ子姪っ子を連れてよく訪れます。


ということで、長くなりましたが今回のレポートは以上です。

見てくださりいつもありがとうございます。


ではでは、またね!



「みのり」川崎市の援農レポート

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