彼岸花が咲く頃

刈田の石仏(神奈川県愛川町)


皆様こんにちは。

暑さ寒さも彼岸までと言いますが、今年はお彼岸を過ぎても暑さがぶり返す日が多く、何とも落ち着きのない気候。朝晩の寒暖差も大きく、一日のうちに「あっつ!」から「さっむ!」まで、夏も冬もあるのに春と秋だけがない、そんな秋の日が続いております。


それでも彼岸花は定季に咲き・・・


田圃は一面黄金色になって


そして稲刈りの季節を迎えます。


古沢にある私の小圃場では、夏も終わりスイカの撤去。


最後の収穫。

スイカといえば、私達援農ボランティア団体が管理する海道圃場。

この夏、私の畑で採れた小玉スイカをこの圃場でおやつ替わりに食べていたのですが、その時にプップッとした種が芽を出しまして・・・


みるみる育って、やがて花が咲き。


なんとちゃんと実になって収穫できてしまいました。


私は農業研修のためにボランティアを休会中で、残念ながら食べる事はできなかったものの、海道圃場に残してきたわが子の成長ぶりに驚くばかり。


・・・あれ?私が育てた古沢のスイカが我が子で、この子は孫かな?


一方、岡上にある私の中圃場では、夏の暑さを利用した太陽熱マルチを空いている場所ほぼ全面に施しました。


太陽熱で、土の中の雑草の種を焼き殺してしまいます。

これをやる事で雑草がほとんど生えなくなります。


手順としては、

①緑肥を育てる

②緑肥をすき込む(すき込む際、緑肥だけでは栄養不足の場合、足りない分を施肥する)

③畝を立てる

④透明マルチをかけて1ヶ月以上放置

⑤透明マルチを開けて植え付け


「熱で土の中の良い菌も死んでしまうのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、良い菌はなぜか熱に強いので大丈夫です。その代わり悪いネコブセンチュウなどは熱で死んでしまいます。


腐葉土や堆肥を作る時に天地返しすると、中はものすごく暑く、湯気がもうもうとでますが、菌はその熱に耐えられるという事。腐葉土作りでは発酵熱で雑草の種を殺しますが、こちらは発酵熱が太陽熱に変わっただけ。菌はちゃんと働いて、すき込んだ緑肥を分解してくれます。


そしてこれ、研修先で習ったやり方。


太陽熱マルチをして1ヶ月以上置いた後、マルチの真ん中をハサミかカッターで切ります。


隣の列の透明マルチと合わせて、黒丸くんで留めていきます。


これで、畝と畝との間の道に防草シートが完成。


畝の上は太陽熱で雑草が生えませんし、通路は防草シートで完全にブロック。

簡単で効果抜群、コスパも最高なので、おすすめのやり方です。


そんな、緑肥をすき込み太陽熱を施した畝に、大根やカブ、ルッコラ、水菜、ワサビ菜なんかを播種したら、みるみる育ってあっという間にこの大きさ。


間引き菜もすっごく美味しいです。


たわわに実った秋ナス


夏の間、虫に食われ暑さにやられ、あまり元気のなかったナスですが、久しぶりに降った雨で一気に元気を取り戻しました。


う~ん、つやつやでぶりぶり。

おいしそう。


ちなみにヘタがかすれているのですが、これは木が老化してきた証拠。

秋になって日も短くなり、ナスがこの大きさになるのにかかる時間も長くなり、育つころにはもうヘタが茶色になってしまったり、お尻にかさぶたができたりするのです。


でも、味には影響ありません。

むしろ「秋ナスは嫁に食わすな」というくらい、一番ナスが美味しい時期だったりします。


その秋ナスが山のように収穫できるので、近くで子ども食堂なんかもやっていらっしゃる「ゆらりん家」さんの所に毎週お届け。


おいしいお弁当(350円)に使っていただきました。


さてさて、今回はここまでです。


何はともあれ、暑い夏もひと段落。

彼岸花にコスモスの季節。もうしばらくしたら金木犀。


ようやく散歩しても汗をかかない季節になり、畑仕事も野山を歩くのも本当に楽しい季節。

皆様も数か月ぶりのエアコンの無い空気を胸いっぱいに吸い込んで空を見上げてみてくださいね。


ではでは、またね!



「みのり」川崎市の援農レポート

み の り 川崎市北部地域の 援農ボランティアレポート

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